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[ 日常の謎 ]
桃井くんの手土産
松尾由美 出版月: 2025年12月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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KADOKAWA
2025年12月

No.1 5点 まさむね 2026/05/06 09:15
 大物作家・逢坂徹を担当することになった編集者歴3年目の桃井くん。50代の逢坂先生は気さくで穏やかではあるものの、原稿を遅らせる癖があり、編集者としては気を遣うところ。ここは腕の見せ所と、手土産を吟味して逢坂邸を訪れる桃井くん。話の流れから、ちょっとした謎も提供することになり…という設定。また、先生は秘書として姪を雇っていて、彼女との関係もいい味を添えています。
 手土産のお菓子もおいしそうで、読み味は良いです。一方、その推理が真実なのかは判らず、その推理もちょっと無理やりな感じも。まぁ、軽く読む分にはいいかな。
①羊羹と詩人:希少な羊羹を求めて朝から店の列に並ぶ桃井くん。常連客の間で見なくなった詩人の噂が…。
②吹き寄せられた人々:偶然にスリの現場をスマホで撮影した桃井くん。スリは誰?個人的には本作中のベスト。
③編集長と秘密の庭:編集長の子ども時代の記憶の謎。
④小豆色の思い出:桃井くんの実家に飾っている絵画を譲ってほしいという申し出が。でも約束の日に現れず…。
⑤レモン色の密室:秘書・由佳里さんはレモン味のお菓子は大体好きらしい。彼女の大学時代のエピソード。密室ってのは言い過ぎだけどね。
⑥オリーブと口髭:様々な面でこじつけ感強め。すっきりしないラストは続編のためなのか?


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松尾由美
2025年12月
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