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[ SF/ファンタジー ]
ゲノム・トーカー
林譲治 出版月: 2026年04月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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東京創元社
2026年04月

No.1 6点 kanamori 2026/05/11 10:00
2034年、日本の無人探査機「かいせい」は木星圏近くで奇妙な電波源を発見する。カメラに映り込んだ巨大な黒い影は、人類が始めて遭遇する異星種族の宇宙船だった。彼らは1万6000年前に放たれたホモ・サピエンスの全遺伝情報(ゲノム・データ)を受信し、その発信源を辿って太陽系を訪れたのだという。ゲノムを他星系に送ったのは未知の超古代文明なのか? それとも…………。知的興奮を呼び起こす、人類史✕宇宙SF。

異星人との「ファースト・コンタクト」テーマという点ではクラークの「地球幼年期の終わり」、1万6000年前の地球(旧石器時代?)からのデータ送信の謎という壮大なアリバイ崩しは「星を継ぐもの」を想起させる側面もあります。
ただ後者の謎については、物語の中盤で海洋調査船がNUMA(海底の金属性物体)を発見してからは、上位レベルの技術知識を持つ異星人(ゲノムトーカーと称される)と日本人科学者たちの交渉が中心になって続いて、ハードSFをあまり読んでいない身には、やや退屈に感じました。作者の持論なのか、ダンバー数を持ち出しての組織論を展開、宇宙空間と海底が主な舞台な割に、地に足がついた展開が「日本沈没」を代表とする和製のハードSFの伝統なんだろうか?
しかし、終盤のある一人の人物による行動が意外な事態に発展する部分は衝撃的ですし、エモーショナルなエピローグも印象的です。


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林譲治
2026年04月
ゲノム・トーカー
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