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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
もののけ本所深川事件帖 オサキ つくもがみ、うじゃうじゃ
オサキシリーズ
高橋由太 出版月: 2012年12月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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宝島社
2012年12月

No.1 6点 メルカトル 2026/03/30 22:42
『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。大人気の妖狐オサキ・シリーズ最新刊。今回は主人公・周吉が奉公する古道具屋の鵙屋に棲む“つくもがみ"たちが、オサキと本所深川を大暴れします。辻斬り事件が相次ぐなか、鵙屋から妖刀がなくなる。店に棲む付喪神たちは、身の潔白を証明すべく下手人捜しに乗り出した…「絵猫」。親方に勘当された簪職人の鶏太は、簪を刀と交換していった。しかし簪が包んであった木綿は、付喪神の一反木綿で……「一反木綿」。ほか、オサキが家出する「唐傘小僧」、番頭の初恋「小桜」の全4話を収録。
Amazon内容紹介より。

オサキシリーズ第五弾。今回は趣向を変え短篇集となっています。まあしかしこの作者の描く文章は一定のリズムがあって非常に読み易いですね。時代小説なのにそれを全く感じさせません。ただ、周吉とオサキ以外のシリーズの顔ぶれがほとんど出て来ないのがやや不満ではあります。お琴すら全然です。

さてこの作品、意外とミステリに近い内容でありそれぞれテーマが違っていて、付喪神、もののけが主役という訳ではなく、飽くまで人間の心の深奥を突いたものになっています。『猫絵』は江戸の本所深川で起こる連続首切り事件。大袈裟に言えばフーダニット、ホワイダニットもの。『唐傘小僧』は最も長く中編に近い人情話+ホワイダニット。『小桜』は最後の二段オチに意表を突かれます。『一反木綿』はあの鬼太郎が乗った空飛ぶ木綿が登場。叙述トリックが意外性を演出しています。


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高橋由太
2019年12月
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