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[ 本格/新本格 ] 冷蔵庫婆の怪談 怪談作家・呻木叫子の事件簿 |
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| 大島清昭 | 出版月: 2026年01月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 東京創元社 2026年01月 |
| No.1 | 7点 | メルカトル | 2026/03/21 22:28 |
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| 地方に住む小学生の間でかつて流行していた“冷蔵庫婆(れいぞうこばばあ)”の怪談。それを模倣したような、連続児童殺害事件が発生する。被害者たちの遺体は異様な状態で冷蔵庫の中に遺棄されていた。民俗学のフィールドワークの手法を用いて怪談を執筆する作家・呻木叫子(うめききようこ)は警察から捜査協力を要請されるが……表題作のほか、大足様(おおあしさま)と呼ばれる神の祟りで、娘が二十五歳になると必ず自殺してしまう蘆野(あしの)家のおぞましい秘密に迫る「蘆野家の怪談」など、四編の本格ミステリ×怪異譚を収録する。
Amazon内容紹介より。 全体的にホラーと本格ミステリを上手く融合させています。 第一話『ハザコ男の怪談』と第二話『蘆野家の怪談』はどちらも非常に謎めいた怪異譚は魅力的で惹き付けられるものがありますが、解決編となるとかなり拍子抜けです。『ハザコ男』の首の切断の理由はありふれたものであり、しかも何故そこまで推理できるのかが読み手としては解りません。一方『蘆野家』の密室殺人は私でも想像出来た単純なトリックであまり感心しませんでした。 更に第三話の表題作に至っては謎だけばら撒いて、何も解決していないじゃんと業腹ものです。しかし、最終話『満月館の怪談』ですとんと腑に落ちる見事な真相を呻木叫子が開示し評価は大幅にアップしました。私としては成程と大きく肯かざるを得ない結果に。なかなかやりますな、結局怪談もミステリも楽しめて、一粒で二度美味しい作品集なのでした。 |
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