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[ 本格/新本格 ]
まんだら殺人事件
玉塚久純 出版月: 1979年09月 平均: 4.00点 書評数: 1件

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梓書院
1979年09月

No.1 4点 nukkam 2025/01/07 13:54
(ネタバレなしです) 玉塚久純(1923-2013)については中国の大連に生まれ幼少期に熱病で聴力を失ったこと、1960年代前半から1990年代前半にかけて某ミステリー賞に何度も挑戦するも受賞は叶わなかったぐらいしかわかりません。本書も1977年に賞応募した本格派推理小説で、当時のタイトルは「幽霊要塞」でしたが1979年に改題されて出版されました。作中時代は1968年、主人公の石田はチベット文書の解読を依頼されますが文書の所有者が行方不明になります。石田は所有者が向かった福岡で開催されている「大ヒマラヤ展」が関わっているのではと考えます。その「大ヒマラヤ展」の会場では雪男の毛皮と仏像が盗まれる事件が起きます。序盤は盛り上がりを欠きますが立て続けに死体が発見されると第3章では早くも石田が謎の一部を推理で見破ります。その後も残された謎を巡っての地道な謎解きが続きますがチベットに関する知識は難解だし、事件の真相もあまりに多くの人間が関わっていて複雑に過ぎるように思います。梓書院版の登場人物リストは重要人物が漏れているのも不満です。


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玉塚久純
1979年09月
まんだら殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1