皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] ヘパイストスの侍女 |
|||
---|---|---|---|
白木健嗣 | 出版月: 2022年03月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
光文社 2022年03月 |
No.1 | 6点 | 虫暮部 | 2024/01/05 13:28 |
---|---|---|---|
嫌な奴の配置とか新しいテクノロジーとか、いかにも島田荘司が好みそうな……いやいや、もっと無心に読もう。
犯行動機に関わるあのトリックは、全く想定外だったので効いたな~。 一方で、選評で指摘されていた犯行方法の不備は大いに気になる。登場人物も言及しているしね。 各々がそれぞれの正義を押し付けたがっている様相は、一歩引いて見ると結構滑稽。でもそれを描く文章力がもっと欲しい。 “マリス” なるネーミング、スペルは違うが片仮名だと malice (=悪意)と重なって違和感アリ。ところが “悪意” には “或る事実を知っていること” と言う語義もあるので意味深長に思えなくもない。わざと? |