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[ 短編集(分類不能) ] 12星座殺人事件 |
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光藤ひかり | 出版月: 2013年12月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 2013年12月 |
No.1 | 6点 | メルカトル | 2023/03/21 22:49 |
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ミステリーと占星術のコラボレーション! 雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない、占星術のダークサイドに焦点を当てて、ミステリー小説と星座解説を執筆しました。本当は怖い占星術!? さあ、その中身は? 12星座の物語の主人公はすべて男性です。お笑い芸人から美容師、刑事、作家など様々な職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺してしまうという設定で、光藤ひかりがちょっとエグい12本の短編小説を書き上げました。それぞれの星座に特徴的な性格から、殺意や殺し方も千差万別。小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した解説で、それぞれの星座の特徴がバッチリ分かります。ミステリー小説を楽しみながら星座の勉強にもなる一石二鳥の一冊。さあ、今宵、あなたが彼に殺されないために(笑)、さっそく読んでみてください。
Amazon内容紹介より。 西洋占星術の12星座ごとに、一人ずつその星座の典型的な性格をした男を主人公にした連作短編集。シチュエーションこそ違えど、男が恋人や許婚の女性に殺意を抱いて破滅に至るまでの物語であるのは固定されています。トリックやオチはない代わりに、12星座別の性格や言動を描写するのに腐心しており、ミステリと言うよりサスペンスフルな短編が多いです。 幾つかのアイテムや名前は同じで役どころを変えた人物が、複数の話で出てきているのが特徴的かと思います。各星座に水谷奏音(知らんけど)の解説が付帯して結構痛い所を突いていたりしてちょっと楽しめます。 個人的に記憶に残ったのは牡牛座、蟹座、天秤座、魚座辺り。最後の魚座ではそれまでなかった皮肉なオチが見られます。 私は今日の占いとかは殆ど信じませんが、占星術自体は半分くらいは信じています。だからそれなりに楽しめましたが、全然信じてない人は読んでもあまりピンと来ないかも知れません。そもそもそういう人は本作を読まないと思いますけどね。 解説は島田荘司。 |