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[ 本格/新本格 ] 桜前線殺人事件 旧題「北へ！桜前線殺人事件」
浅利佳一郎	出版月: 1994年03月	平均: 3.00点	書評数: 1件

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光文社 1994年03月

光文社 1997年02月

光文社 1997年02月

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No.1	3点	nukkam	2022/10/07 22:57
(ネタバレなしです)　浅利佳一郎(1940年生まれ)が1994年に発表した本書を私は光文社文庫版で読みましたが、裏表紙には「推理小説の妙味に加え、詳細な桜のデータで列島を旅できる、全く新しい『桜』情報小説」と紹介されていました。もっとも事件が起きるのは高知と東京の2か所のみで、トラベル・ミステリーとしては全く物足りません。主人公がならず者たちに襲撃されるハードボイルド要素を織り交ぜたのは賛否が分かれそうですね。本格派推理小説好きの私としては好ましくない展開でしたが。トリックや証拠に多少は工夫を凝らしていますが、読者が謎解きに挑戦できる作品ではありません。アクションと推理の両方を追及してどっちつかずに終わってしまったような印象を受けました。