海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
怪奇探偵・写楽炎1蛇人間
写楽炎
根本尚 出版月: 2018年04月 平均: 7.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


文藝春秋
2018年04月

No.1 7点 弾十六 2022/06/18 10:59
2018年出版の漫画短篇集。元は同人誌での発表らしい。初出データはこの電子本に記されておらず、ネットにも落ちていなかったが、第一話の新聞(p45)が2009年(平成21年)7月の日付なので、初登場はその辺りだろう。
絵はちょっと崩した感じが良い。メカのデッサンは大抵歪んでいて得意ではないようだ。刑事のモーゼル大型拳銃もバランス悪い。
トリック重視で名探偵が解決する本格ミステリ。怪奇風味が柱だが、いずれの謎も合理的に解決されます。
漫画ではトリック表現と手がかり描写が非常に難しいと思うが、この連作は上手く工夫して処理していると思う。
以下、各作品について一言。
1)「一つ目ピエロ」: 評価7点
 雰囲気良し。謎の提示が巧み。
2)「血吸い村」: 評価6点
 可能性を潰す描写が良い。
3)「踊る亡者」: 評価5点
 不気味さは一番かな。
4)「蛇人間」: 評価5点
 ちょっとまとまりを欠いた感じだが、そこが良いのかも。


キーワードから探す