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[ 本格/新本格 ]
薪能殺人舞台
谷芽久美シリーズ
紀和鏡 出版月: 1987年04月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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祥伝社
1987年04月

No.1 5点 nukkam 2022/02/20 03:15
(ネタバレなし) 1987年発表の本書は、伝奇小説作家として活躍している女性作家の紀和鏡(きわきょう)(1945年生まれ)による「初めて挑む本格ミステリーの意欲作」と祥伝社文庫版で紹介されています。「黒潮殺人海流」(1987年)の方がわずかに先に出版されているようですが、どちらが作者のミステリー第1作かというのは今となってはどうでもいいでしょう。プロローグで2人の人物が殺人に関わっていることが暗示され、複数犯という個人的には魅力に感じない真相が予想されてしまいます。主人公で大学院生の谷芽久美が事件関係者と恋人関係になった上に感情に任せて捜査も恋愛もぎくしゃくするというのがプロットの特徴ではありますが、読者がこれを面白いと感じるかはどれだけ主人公に共感できるか次第でしょう。250ページ程度の短めの長編ですが乱れた人間関係が結構ややこしく、証拠も本物か偽装かなかなか判明しないなど思ってた以上に複雑な内容です。


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紀和鏡
1987年04月
薪能殺人舞台
平均:5.00 / 書評数:1
1987年01月
諏訪龍神伝説
平均:5.00 / 書評数:1