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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
月と陽炎
三咲光郎 出版月: 2011年02月 平均: 4.00点 書評数: 1件

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早川書房
2011年02月

No.1 4点 猫サーカス 2021/03/02 18:48
13歳の康平はある時、中年の男と8歳の少女を殺し死体をバラバラにして処分した。それから十数年は、最新の更生プログラムのもと、康平はある町のコンビニで働くようになる。そのころ町では女性の失踪が多発していた...。この作品、前半は康平の今を取材しようとする女性記者が登場するなど、ごく普通の犯罪ミステリに思えるが、後半になり一転する。破綻と言っていいほど破天荒なストーリーが進行していくのだ。なんと町がテロリストにより破壊され、それに国際的な民間警備組織が立ち向かう、一種の軍事アクション小説へと変貌する。当たり前のように虐殺が起こり、国家レベルの異常な計画や個人的な陰謀が明らかになってくる。しかし妙な面白さを生み出しているのは、そんな現実離れした展開あればこそ。特異な問題作といえるサスペンス。


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三咲光郎
2023年01月
空襲の樹
平均:7.00 / 書評数:1
2011年02月
月と陽炎
平均:4.00 / 書評数:1