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[ SF/ファンタジー ]
水に描かれた館
佐々木丸美 出版月: 1978年09月 平均: 5.00点 書評数: 2件

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講談社
1978年09月

東京創元社
2007年02月

復刊ドットコム
2008年04月

No.2 5点 ボナンザ 2017/01/15 00:05
崖の館に続く二作目。前作のネタバレ全開のため必ず順番は守ること。
いつものごとく少女趣味満載の語り口だが、本作ではそれが一種のトリックになっているともいえよう。

No.1 5点 2016/02/19 23:04
本作は、精神が肉体・物質を完璧に支配下に置いている世界を舞台にしています。その意味ではファンタジーあるいはSFです。ですから、「日蓮上人が念仏をとなえて神風を起こした」(創元推理文庫版p.339)なんて伝説もこの小説中ではあり得るのです。現実の歴史では、日蓮は念仏信仰など国に災厄をもたらすだけだと主張したことで有名です。
トリックもそのような世界であればこそ可能なもので、しかも設定自体が不明瞭なため、基本構成自体は新本格派ファン好みのいわゆる館ものですが、アシモフやランドル・ギャレットのようなフェアな謎解きミステリには元来なり得ません。
館に住む少女涼子の主観が非常に多く、それも事件についてよりも自分の恋について、人間の運命など哲学的なことについてなど、様々な思いを溢れさせていて、その中に溺れることができる人なら、はまりそうな作品です。


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佐々木丸美
1983年10月
罪・万華鏡
1983年06月
罪灯
1981年05月
風花の里
1980年03月
夢館
1979年02月
花嫁人形
平均:4.00 / 書評数:1
1978年09月
水に描かれた館
平均:5.00 / 書評数:2
1978年01月
忘れな草
平均:4.00 / 書評数:1
1977年01月
崖の館
平均:5.80 / 書評数:5
1975年01月
雪の断章
平均:6.00 / 書評数:4