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[ 本格/新本格 ]
毒殺倶楽部
松下麻理緒 出版月: 2019年10月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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朝日新聞出版
2019年10月

No.1 6点 2023/01/25 23:47
2006年度鮎川哲也賞の佳作に選ばれた(受賞作は麻見和史の『ヴェサリウスの柩』)にもかかわらず、出版されないままの「13年の時を経て発売!!」された「幻の傑作ミステリ」(出版社からのコメント)です。出版に当っては、大幅に加筆修正されたそうですが、どんなふうに改稿されたものやら。
3重の入れ子構造になった作品です。さらに作中作にマリオというハンドルネームの男が登場するのですから、性別は違えど(叙述トリックではありません)、その人物と現実の作者自身とも重なってくることは、狙ってきたなという感じです。
現実(作中の)と虚構とを錯綜させ、ある思い込みを登場人物や読者に与える手際は、なかなかのものです。ただ、意外な真相の明かし方が、今一つ盛り上がらないように思いました。ラスト・シーンで残されていたある秘密を開示するところはよかったですね。


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松下麻理緒
2020年03月
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平均:6.00 / 書評数:1
2019年10月
毒殺倶楽部
平均:6.00 / 書評数:1
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