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[ 時代・歴史ミステリ ]
ハーフムーン街の殺人
アレックス・リーヴ 出版月: 2020年03月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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小学館
2020年03月

No.1 6点 2024/02/27 00:08
原題の意味はハーフムーン街の「家」であり、殺人はそこで起こるわけではありません。
歴史ミステリを対象としたヒストリアル・ダガー賞にノミネートされた本作の時代設定は、1880年ロンドン、ホームズ登場より少し前です。主人公の設定が見どころだということなので、謎解き的には大して期待もしていなかったのですが、事件全体の真相はなかなかうまく考えられていました。
主人公の「ぼく」ことレオ=ロッティがトランスジェンダーであることついては、翻訳された2019年の段階で、訳者あとがきの中で『リボンの騎士』や『ベルサイユのばら』を挙げて「フィクション、それもマンガやアニメのなかでしか成立しえない荒唐無稽な存在と思われる読者が多いのではないだろうか」と書かれているのには唖然としました。何なんですか、この訳者の性同一性障害に対する認識…まあ『リボンの騎士』の設定は荒唐無稽ですけど。


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アレックス・リーヴ
2020年03月
ハーフムーン街の殺人
平均:6.00 / 書評数:1