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[ SF/ファンタジー ]
ユキのバースデイシアター
谷山浩子 出版月: 1990年08月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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サンリオ
1990年08月

No.1 7点 虫暮部 2019/11/25 13:28
 谷山浩子は、1972年にデビューして以来、40枚を超えるアルバムを発表しているシンガーソングライター。ヒット曲は……あるのかなぁ? 「河のほとりに」のオリコン29位が最高位。知名度を考慮すると、斉藤由貴「MAY」(2位)の作詞者、手嶌葵「テルーの唄」(5位)の作曲者、と言った方がいいか。小説家としてもファンタジーや少女小説を10冊以上上梓している。歌詞の内容とリンクしていたり、そこまでいかずとも世界観が共通だったりで、彼女の歌のファンに向けたもう一つのアウトプット、という側面は否めず、そして私もファンの端くれであるので文芸作品として純粋に評価するのは困難だが、決して馬鹿にしたものではない(と信じたい)。

 さて本作は、綾辻行人との交流によってにわかミステリファンとなった谷山浩子渾身のトリックが炸裂する連作長編。勿論ベースはファンタジーなので、ふわふわりんでパセリパセリなバカミスなのだが、意外とメフィスト賞系作品あたりにこんな話が混ざっていてもおかしくないと思う。“謎々好きの妻”がキュートで不気味。


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谷山浩子
1991年10月
悲しみの時計少女
平均:7.50 / 書評数:2
1990年08月
ユキのバースデイシアター
平均:7.00 / 書評数:1