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[ 本格/新本格 ] 探偵はぼっちじゃない |
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坪田侑也 | 出版月: 2019年03月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
KADOKAWA 2019年03月 |
KADOKAWA 2022年07月 |
No.1 | 6点 | メルカトル | 2019/09/17 22:17 |
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緑川光毅は中学3年生。受験生なりに楽しく学校生活を謳歌していた。しかし、心の底では満たされない思いが、ゆっくりと魂を食い荒らしてゆく…そんなとき、ふいに同級生の星野温が声をかけてきた。「一緒に探偵小説を書こう」。新任教師の原口は、理事長の息子という立場を持てあましながらも「よき教師」であろうと日々奮闘していた。ある日、自殺サイトに自校の生徒が出入りしていることを知り、それが誰かを突き止めて救おうとするが…。それぞれの屈託多き日々に降りかかった「謎」が出会ったとき、何が起こるのか。第21回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
『BOOK』データベースより。 作者は15歳でこの作品を描いたというが、こっちはそんなこと関係ない。何しろ身銭を切って本を買っているのだから。と云う目線で読みましたが、文章がこなれていない、稚拙さを感じるなどを除けばまあ合格点なんだろうなと思います。 プロットなどは折原一を彷彿とさせます。ただ、緑川の書いた作中作がかなりショボいのが気になりました。そして、新しさを感じさせないのは致命的かと。主人公が中学3年生で、作者がこれを書いたのも同じ年齢ということで、若い感性は十分に伝わってきますが、一方教師二人の描写にはやはり無理があるような気がします。 全体的に展開がスローで、なかなか本題に入らないのにはイライラしました。50ページ、つまり星野が登場するところから次第に面白くなってはきますが、サスペンスフルとは言い難く、甘目に採点してこの点数に。 しかし、本編よりあとがきのほうがよく書けていたのには苦笑を禁じ得ませんでしたね。 |