皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 社会派 ] 父のひと粒、太陽のギフト |
|||
---|---|---|---|
大門剛明 | 出版月: 2012年11月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
幻冬舎 2012年11月 |
No.1 | 6点 | 猫サーカス | 2019/05/03 18:44 |
---|---|---|---|
日本の食の根幹、農業をテーマに据えた長編作。小山大地、無職の30歳。親から仕送りを止められ、仕方なく新潟市内の会社でインターンとして働くことに決めた。ところが、ようやく厳しい労働に慣れ始めたときに、そこの会社の社長の死体が発見される。物語は、若き天才農業家の死をめぐる事件を軸に、農村が抱える深刻な問題に迫っている。それでも飄々とした語り口は読みやすく、さらに作者ならではの意表を突く逆転劇が仕組まれている。ミステリーとしての面白さにぬかりない秀作。 |