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テキサスレディオギャング(漫画)
榎屋克優 出版月: 2014年10月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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集英社
2014年10月

No.1 5点 猫サーカス 2019/04/01 18:35
生きている中で、人の死と向き合う瞬間は必ず訪れる。私たちはその度に、生きることについて深く考えさせられる。その思いに光を当てた作品。学校内の序列、いわゆるスクールカーストのトップに君臨する鮫島は、いじめの延長でシバケンを死に追いやった。死の真相を知ったピーターはその無念を晴らそうと、シバケンが生前に録音して残していた物語の続きを作ろうとする。自分たちを西部劇のヒーローに見立て、悪党たちに決死の覚悟で抵抗する姿を描いたラジオドラマ。本作は報復劇のように読めるが、進むうちに話の軸が変わってくる。人間の無力さや、誰しも覚えのあるような自己保身、それでもどこかに眠る底力が生々しく描かれた作品である。無力さと底力を兼ね備えた人間の「本気」に胸が痛いほど熱くなる。


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榎屋克優
2014年10月
テキサスレディオギャング(漫画)
平均:5.00 / 書評数:1