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[ 本格/新本格 ]
コール
雷門京一郎シリーズ
結城恭介 出版月: 1995年11月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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祥伝社
1995年11月

No.1 6点 nukkam 2017/10/29 17:13
(ネタバレなしです) 1995年発表の雷門京一郎シリーズ第2作の本格派推理小説です。シリーズ前作の「殺人投影図」(1994年)と比べるとユーモアはほとんど見られず、理系要素が格段に強くなります。第2章で登場人物の1人が(当時の)ハイテクの産物として「留守番電話、ファクス、ポケットベル、携帯電話、PHS、パソコン通信、インターネット」を語っていますが、本書に登場するフォンフリーカと名乗る大胆な知能犯がこれらを駆使したトリックの数々で京一郎や警察をきりきり舞いさせます。京一郎以上に「頭がクラシック」な私には完全には理解できませんがトリック説明はとても丁寧で、その中では携帯電話で話している被害者を飛び降り自殺させるトリックがデジタルトリックとアナログトリックを組み合わせたもので印象的です。トリックだけでなく犯人当ての謎解きにもきちんと配慮されています。本書と同年発表で、ネット社会が産み出した犯罪を描いた本格派推理小説の栗本薫の「仮面舞踏会」と読み比べるのも一興かもしれません。


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結城恭介
1997年10月
朝刊暮死
平均:5.00 / 書評数:1
1995年11月
コール
平均:6.00 / 書評数:1
1994年03月
殺人投影図
平均:5.00 / 書評数:2