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ミステリの祭典

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僧正さんの登録情報
平均点:6.43点 書評数:23件

プロフィール| 書評

No.3 4点 メビウスの殺人
我孫子武丸
(2004/09/19 09:55登録)
シリーズ3作品中、ある意味スケールは一番大きい。但し今読むと、ネットに狂った若者…というありがちな設定が食傷気味に感じてしまう。発表当時に読めば別の評価になったかもしれない。ドタバタコメディーは十分楽しめるし、「三目並べ」の発想も面白かった。個人的には、速見警部補の恋愛部分をもう少し掘り下げてほしかった。結末が余りに唐突で…。まぁ、それをやってしまうとそれこそミステリ小説から逸脱してしまう気がするが。


No.2 5点 0の殺人
我孫子武丸
(2004/09/19 09:44登録)
悪口ではなく、タイトルが全て、の作品。前作「8の〜」の作風そのままに、読み物としては十分楽しめた。ミステリを読んでいるというよりは、コミカルな舞台喜劇を観ている様な感覚があった。ちなみに、爆弾魔の手紙には笑わせてもらったし、老管理人トヨの老衰にも寂しさを感じた。事件や真相よりもそういった瑣末な部分の方が記憶に残る作品。これは失敗ではなく成功だと個人的には思う。「0」の殺人ゆえに。


No.1 4点 8の殺人
我孫子武丸
(2004/09/19 09:27登録)
トリックはともかく、コミカルな展開は読み物として十分楽しめた。この作品の読了後、作中の推理で引き合いに出された「皇帝のかぎ煙草入れ」を読んだ。私をカーに導いてくれた記念すべき(?)作品。作風の軽さが合わないという人も多いだろうが、重〜くて長〜い本格ミステリを2冊続けて読むのは辛い…という人には、その間に読む箸休め的な存在としてオススメしたい。そういう読み方こそが、作者の執筆意図に合うのではないか、と勝手に考えています。但し、作者の他作品を含めた他の名作ミステリ群と比べると、スケールや意外性などの点で、4点に甘んじさせざるを得ないと思います。

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