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ミステリの祭典

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sophiaさんの登録情報
平均点:6.92点 書評数:387件

プロフィール| 書評

No.7 5点 むかし僕が死んだ家
東野圭吾
(2004/02/22 21:43登録)
読者の錯誤を誘発する泣き声の擬声語が少々きつい。
最後の話のまとめ方もお座なりな印象。
作者がただ読者を騙したかっただけという感じがして、「物語を読んだ」という気分にあまりならなかったですね。
主人公の名前が明らかにされないことに、物語上何か重要な意味があると思っていたのですが・・・
「この主人公はあなた自身でもあるのですよ」という作者のメッセージなのでしょうか。


No.6 10点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2004/02/03 22:01登録)
島田荘司の最高傑作と言っても過言ではないのではないでしょうか。過去の事件を犯人や列車の乗務員など複数の視点から語らせることによって、謎を立体的に浮き上がらせる手法が巧みです。ただ、吉敷刑事が犯人に肩入れしすぎな気もします。大戦中の強制連行は確かに同情すべき点ですが、犯人の罪は罪として分けて考える必要があるのではないでしょうか。被害者の桜井佳子についても、殺されるほどのことはなかったかと思います。それから、著者の日本の司法に対する思想を登場人物の口からちょいちょい語らせているのが若干鬱陶しくもありますが、まあいいです(笑)


No.5 6点 変身
東野圭吾
(2004/01/27 23:52登録)
可もなく不可もなく。
映画も観ましたが、こちらはびっくりするぐらい酷かったです。


No.4 4点 私が彼を殺した
東野圭吾
(2003/12/20 12:22登録)
ネタバレあり

トリックに関して犯人の思慮が足りなすぎます。あのやり方では後から警察が指紋を調べればすぐばれてしまいますよ。「どちらかが彼女を殺した」の反省を生かして手がかりを明瞭にしたのかもしれませんが、それによってまた別の問題が発生してしまいましたね。この方のチャレンジ精神は買いますが、このシリーズに関しては成功しているとは言い難いです。この形式で傑作を書くのは不可能ではないでしょうか。


No.3 8点 仮面山荘殺人事件
東野圭吾
(2003/11/04 22:05登録)
心理描写の点で若干際どいところがありますね。
狡猾な犯人に対して、なるほどこういう手があるかと思わされました。
とにかく斬新でした。
でもこれ、雪絵も悪いような気がちょっとします。


No.2 9点 秘密
東野圭吾
(2003/10/07 21:56登録)
今まで読んだ中で一番のどんでん返し。
真の藻奈美が結局戻らなかったことも気の毒。
いや、将来戻ることもあるのかな。


No.1 8点 ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾
(2003/09/17 20:29登録)
これは面白い。
初期の東野作品では一番ではないですか?
もっと評価されていい作品だと思います。
こういう叙述トリックもあるんだなあと感心しました。
ラストもいい。

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