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ミステリの祭典

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rosebudさんの登録情報
平均点:7.50点 書評数:2件

プロフィール| 書評

No.2 10点 ジェノサイド
高野和明
(2024/11/06 08:24登録)
<多少のネタバレ ただし大勢には影響ないと思う>
私は本格派ミステリーよりどちらかというと冒険小説・エンタメ系が好きでこの作品はど・ストライクだった。今まで和製冒険小説はあまり読んでいたのだが、この作品は海外の冒険小説と同じ感覚で読むことができた。と言いたいところだが、それ以上だった。詳細の評論は他の人が行っているので私は思ったことを。
・作者が様々なジャンルの学識を駆使して作り上げている。普通はそういうのは鼻に突く場合が多いのだが、物語に厚みを加えている。例えば理学的な記述の部分も文系の私には何がなんだが分からないのだが、なんか妙なリアリティがあって面白かった。そもそも、イェーガーの息子の難病は架空の病気で実際にはないようだ。
それに加え作者の政治哲学なども盛り込まれているが、私は同調した。
・小説でも映画でもこれが一番重要なのだが、キャラクターが立っている。傭兵部隊4人のキャラはもちろんだが、研人と相棒になった韓国人も良かった。個人的にはルーベンスが最も好きだ。主人公たちとは敵対する実行機関のトップでありながら、主人公たちに同情的で複雑な立場にいるところが、なんとも言えない面白さがあった。
そしてハイズマン博士も。

私はこの手の小説は先の展開を早く知りたいので、なるべく速読をするのであるが、この作品に関しては読むペースを敢えて落とした。なぜかというと前半から名場面、興味ある描写が目白押しで出てくるのである。わざとペースを落とし噛みしめるように読むことにしたのである。

もう大昔にフレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」を読んで、読後大きな満足感があったが、この作品はそれ同等、いやそれ以上の満足感があった。

この作品は個人的に生涯ベストい入る作品となった。


No.1 5点 自由研究には向かない殺人
ホリー・ジャクソン
(2024/03/10 16:24登録)
前評判が高かったので読んだが正直冗長という感想。道中いろいろ盛り込んでいるがラストに向けて犯人当ての伏線やヒントがある訳でもないので、犯人が分かっても、ああそうなのという感じ。
主人公の2人ピップとラヴィは魅力的だったので一応最後まで読めたが犯人は特別賢いとか狡猾という訳でもないので私にはあまり刺さらなかった。

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