おひるごはんさんの登録情報 | |
---|---|
平均点:8.50点 | 書評数:2件 |
No.2 | 9点 | インシテミル 米澤穂信 |
(2010/08/06 12:29登録) 閉ざされた空間、そこで起こる殺人 手あかべたべたな設定だけど、やっぱり面白い。 特にこの小説の面白いと思ったころは、人間関係でした。 グループの中での立ち位置を示す事で 簡潔にどういう人間なのか想像することができて 長々と内面描写するよりもクドくなく、さくさく読み進められます。 |
No.1 | 8点 | 葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 |
(2010/08/06 10:40登録) 叙述トリックというと その作品の物語や主題に必ずしも必要ではなく、 「やーい騙された、うしし」で終わる作品が多いです。 だけどこの作品は、テーマと叙述トリックを用いる必然性が がっちり一致しています。 自分が「彼ら」に対していかに偏見を抱いているか気づかされ それでいて読後は爽やかに終わる、名作だと思います。 タイトルも秀逸ですね。 ただ、後半のどんでん返しまでの物語が少し退屈かな、と思いました。 |