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ミステリの祭典

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rintaroさんの登録情報
平均点:7.33点 書評数:24件

プロフィール| 書評

No.4 7点 摩天楼の怪人
島田荘司
(2008/07/04 16:51登録)
怪人の隠れ場所のアイデアが凄く良いと思いました、たしかに「あそこ」は普通に暮らしてる分には盲点ですよね(笑)ただミステリーとしては少しフェアさが足りなかったかなと、ただホームズや後期の明智小五郎もののような、いわゆる通俗探偵小説として評価するのなら文句なく面白いです。


No.3 9点 僧正殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
(2008/07/01 22:01登録)
ファイロ・ヴァンスがとにかくカッコいいです、また推理小説の貴族階級に属すると言われるだけあって、ヴァン・ダインの作品には全体的に格調高い雰囲気が漂ってるのも好きですね、そこに童謡殺人の狂気のスパイスも効いててこれぞ「推理小説」と言える作品だと思います。ヴァン・ダインの作品が創元推理文庫で一部しか出版されてないことが非常に残念です、もっと評価されてもいい作家だと思います


No.2 8点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2008/06/30 20:07登録)
この作品のトリックはむしろ普段からミステリー、特に本格物を読みなれた人のほうが意外性や斬新さを感じるのかもしれません。私としてはこの作品で下手な機械的トリックを使われる方がよっぽど興ざめしたかと思います。
作品全体を評価するのなら(そもそも作品からトリックを抽出してそこだけを語るなんて本末転倒なんですがね)京極堂シリーズの中でもコンパクトに纏まっているし、なによりあの作品全体に漂う読者に眩暈を催させるような妖しい雰囲気はある意味このシリーズの最大の魅力だと思います、この怪しい雰囲気が京極夏彦の言う「妖怪」なのかもしれませんね


No.1 10点 黒死館殺人事件
小栗虫太郎
(2008/06/30 19:48登録)
この作品はぺダンティックな点のみが評価され語られることが多い作品ですが、僕はミステリーとしてもなかなか評価すべきところもあるかと思います、たしかにトリックは若干現実味に欠け、恐らくは現実に実現できないものありますが、探偵法水が犯人を特定した論拠は十分納得でき、エラリー・クイーンに通じる論理性を感じました、とはいえやはり作品の大部分は圧倒的な衒学趣味に覆われているのでこのての話に興味が無い人は読むのが厳しいかもしれませんね。最後に一言、この作品の独特の空気感を味わうにはハヤカワの旧仮名字版で読まれるのがオススメです

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