検事踏みきる 検事ダグラス・セルビイ |
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作家 | E・S・ガードナー |
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出版日 | 1959年01月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | 弾十六 | |
(2018/11/11 06:58登録) ダグラス セルビイ第8話。1948年10月出版。Saturday Evening Post誌連載(1948-7-31〜9-18) マディスン シティ誕生90年祭。(11月1日から5日まで) 西部開拓時代のコスプレに興じる市民たち。楽しかりし90年代、という表現。A.B.C.が来てから5、6年ほどたった時期の物語。セルビイは一悶着あったが地方検事に返り咲き、レックスやシルヴィアとともに事件を捜査します。今回アイネズは登場しません。法廷シーンもなし。マディスン シティの危機にセルビイは敢然と立ち向かいます。終幕は愉快ですが、解決に至る手段がちょっと単純すぎて、いただけない感じです。 ところで乾杯の言葉が「犯罪のために」(Here's to crime) メイスンが愛用し、クール&ラムにも出てくるので、ガードナーが実生活で使ってた音頭なのかも。 |
No.1 | 5点 | nukkam | |
(2015/10/27 22:42登録) (ネタバレなしです) 1948年発表のダグラス・セルビイシリーズ第8作です。セルビイの失脚をもくろむ敵方がセルビイの捜査に色々と難癖をつけるのはシリーズのお決まりパターンです。しかし本書の場合、殺人ではと疑うセルビイに対して明らかに自殺なのに殺人と決めつけて捜査するとはとんだ見当違いだという主張も(自殺という証拠だって十分でないので)説得力に乏しく、セルビイが危機に陥っているという切迫感がいまひとつです。それでも宿敵の悪徳弁護士カーの策謀や怪しい証言の数々をどう切り抜けて真相を見破るか最後まで予断を許さない展開はさすがです。犯人自身が指摘したように、推理よりもハッタリ要素の方が強い解決になっていますが。 |