吊るされた女 キャシー・マロリー |
---|
作家 | キャロル・オコンネル |
---|---|
出版日 | 2012年06月 |
平均点 | 4.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | YMY | |
(2019/12/14 11:28登録) 刑事マロリーシリーズ。美しくも冷徹な主人公マロリーの古い知り合いスパローが首をつられ、自分の髪を口に詰め込まれたうえ、周囲のハエの死骸が大量にばらまかれている、という異様な事件現場で幕を開ける。 発見時は息があったスパローだが、救急のミスで植物状態に。連続殺人事件と主張し、過去の類似事件を洗うマロリー。相棒のライカーは、現場に残されていたウエスタン小説の本とストリートチルドレン時代のマロリーとの関係を調べ始める。 マロリーを含め、愛に飢えた登場人物が切ない。過去と向き合うヒロインの心の氷が、ほんの少しでも溶けてくれたらと、祈りたくなった。 |
No.1 | 4点 | HORNET | |
(2015/08/14 11:25登録) キャシー・マロリーの相棒、刑事ライカーの情報屋だった娼婦が吊るされた。美しい金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。さまざまな推理や憶測が飛び交う中、マロリーは過去に起きた女性殺害事件との関連を考え、連続殺人鬼の仕業と見る。過去の事件について調べていくうちに、当時には見えていなかった真相が明らかになり・・・・。 素直な感想は、「読みにくかった」。なんでだろう。このシリーズをこれまでにも読んでいたら違ったのかな。とにかく、過去の事件の話と、現在の娼婦殺しの話(捜査)が混在している感じで、外国らしいウィットを含んだ登場人物のやりとりも、わかりにくさを助長している気がした。 |