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ミステリの祭典

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社会部記者
社会部記者シリーズ

作家 島田一男
出版日1995年05月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 7点 ALFA
(2024/08/30 08:00登録)
伯父が新聞記者だった。定年後は紳士然としたナリで飲み歩いていたが中身は結構ラフだった。現役時代はきっと生きのいい「ブン屋」だったんだろう。ちょうど作中の記者たちと同時期になる。

4話の連作短編からなる、第3回推理作家協会賞受賞作。
ミステリー色はやや薄いが記者の風俗小説としても面白く読める。
そういえば「事件記者」という人気ドラマもあったなあ・・

No.1 8点 斎藤警部
(2015/05/27 12:20登録)
賞を獲ってブレイクした頃のこちらの短編集。
江戸落語を思わせる会話文・地の文がとても時代がかった粋を感じさせ、それも新聞記者という忙しいサラリーマン男社会ならではのちょっと野暮の混じった粋なのが、実に堪らない。こういう小説を読んでると、忙しくて薄給でも好きな仕事をやってる奴は幸せそうだなあ、と思います。
同じく短編集「自殺の部屋」なんかと較べて推理小説としては薄味だけど、それすらまた魅力。

午前零時の出獄 /遊軍記者 /新聞記者 /風魔船
(双葉文庫)

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