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ミステリの祭典

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the SIX

作家 井上夢人
出版日2015年03月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 6点 まさむね
(2026/08/07 22:00登録)
 超能力を有する少年少女たちを主人公にした連作短編。
 超能力と言っても、必ずしも社会生活に役立つものではなく、登場人物それぞれが、生きづらさや孤立を感じています。超能力を万能なものとして捉えず、むしろ本人を苦しめるという設定の作品は多々思い浮かぶのですが、殊に本作の各短編は、結びの良さもあって、特性の違いを尊重しあいながら共に生きる重要性という、いま最も必要かもしれない視点を再認識させてくれるものでした。各登場人物が揃い、その特性を活かして人命を救う最終話も、ベタな展開ではあるけれど、考えさせられます。
 導入&説明部分が長くて締めの部分が急ぎ足すぎるなぁ…と感じてしまう短編も複数ございましたが、総じて印象は悪くなかったです。

No.2 5点 糸色女少
(2018/07/06 21:35登録)
超能力をもつ少年少女たちを描いた連作。
予知夢ならぬ予知絵を描く「あした絵」、目の前のものを念力で一刀両断する「空気剃刀」、指先から強烈な電流を雷のように発射することができる「魔の手」、あらゆる傷を完治させてしまう「聖なる子」など計6編。
という紹介をすると映画「X-MEN」を想起するかもしれないが本書の場合、超能力があだとなり、家庭や学校や社会から疎外されて孤独を味わう少年少女が中心となる。彼らを救済しようとする関係者や復讐のために超能力を利用しようとする者などを主人公にして、物語にひねりをきかせ、温かな結末へと向かう。
「聖なる子」では超能力をもった者たちが一堂に会して、不慮の事故にあった者たちの救出にむかい気持ちのいいエンディングを迎えるけれど、例えば宮部みゆきの時代小説「ぼんくら」のように、五つの短編に長編と終章が続く形にしたら、もっと物語に厚みが出たのではないだろうか。

No.1 3点 bage
(2017/10/30 06:59登録)
井上氏らしい設定ではあるし、読みやすさはさすがだが、いかんせん面白くない。
ご都合主義的、予定調和。
書きたくて書いたテーマ・内容ではなく、スキマ時間で書いたような印象。

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