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ミステリの祭典

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the SIX

作家 井上夢人
出版日2015年03月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 5点 糸色女少
(2018/07/06 21:35登録)
超能力をもつ少年少女たちを描いた連作。
予知夢ならぬ予知絵を描く「あした絵」、目の前のものを念力で一刀両断する「空気剃刀」、指先から強烈な電流を雷のように発射することができる「魔の手」、あらゆる傷を完治させてしまう「聖なる子」など計6編。
という紹介をすると映画「X-MEN」を想起するかもしれないが本書の場合、超能力があだとなり、家庭や学校や社会から疎外されて孤独を味わう少年少女が中心となる。彼らを救済しようとする関係者や復讐のために超能力を利用しようとする者などを主人公にして、物語にひねりをきかせ、温かな結末へと向かう。
「聖なる子」では超能力をもった者たちが一堂に会して、不慮の事故にあった者たちの救出にむかい気持ちのいいエンディングを迎えるけれど、例えば宮部みゆきの時代小説「ぼんくら」のように、五つの短編に長編と終章が続く形にしたら、もっと物語に厚みが出たのではないだろうか。

No.1 3点 bage
(2017/10/30 06:59登録)
井上氏らしい設定ではあるし、読みやすさはさすがだが、いかんせん面白くない。
ご都合主義的、予定調和。
書きたくて書いたテーマ・内容ではなく、スキマ時間で書いたような印象。

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