仮面舞踏会 フィル・ボーモントシリーズ |
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作家 | ウォルター・サタスウェイト |
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出版日 | 2004年03月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | nukkam | |
(2015/11/08 08:14登録) (ネタバレなしです) 1998年発表のフィル・ボーモントシリーズ第2作の本格派推理小説です。1923年のパリを舞台にしており、背景や食事の描写が丁寧です。歴史上の有名人が大勢登場していますが中ではヘミングウェイとガートルード・スタインが印象に残りました。古典的な本格派推理小説の雰囲気づくりを心がけた前作の「名探偵登場」(1995年)と比べると、麻薬や同性愛(直接的な描写はほとんどありません)が扱われ、アクションシーンも多いなどハードボイルド要素が表に出ているためか(もともとこの作者はハードボイルド作品も書いているそうです)、謎解きとしては若干散漫な印象を受けました。密室トリックが大したことないのは「名探偵登場」と共通しており、これは残念。ユーモアを適度に織り込んで重苦しくなり過ぎないのはよい工夫だと思います。 |
No.1 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
(2015/07/14 13:29登録) 裏表紙より~『1923年、パリ。ピンカートン探偵社のフィルはまたも怪事件の渦中に。新米探偵ジェーンも、家庭教師に扮して初仕事。パリの探偵ルドックとともに調査するうち二人が出会うのは、イギリスから来た女流ミステリ作家、パイプをくわえた敏腕警視、ヘミングウェイ、スタイン、サティにピカソ……怪しいやつが多すぎる! おまけにドイツ新政党も暗躍か? 華の都に名探偵たちが再登場。「名探偵登場」に続く、痛快ユーモア時代ミステリ !』~ ハードボイルド系、ユーモア系、本格系の要素を含んでいるのですが、核となるものがないので、ミステリーとしては中途半端な作品になってしまったという感じです。時代設定が1923年であり、その後有名となった作家等が実名で登場したり、パリのグルメ紹介(かなりの件数)があったり、性風俗(意識)が描かれたり、そういう点では500P超は退屈ではありませんでしたが・・・。 |