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ミステリの祭典

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ソー・ザップ!
ハードボイルド・冒険小説

作家 稲見一良
出版日1989年12月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 5点 ことは
(2024/08/16 15:42登録)
これはあわなかった。
サバイバルの描写は、極めてリアルで読み応えがあるが、対決シーンになると、漫画のようで現実感がない。どうにも食い合わせが悪くて、のれなかった。
それに、対決の理由がないので、「彼らはなんで戦ってるの?」となってしまった。いや、戦うことが存在証明のような描写はあるのだか、それなら、冒頭にバーでたむろしていないだろうとか、納得感が感じられなかった。
まあ、これはもうジャンルに対する好みですね。「戦うことが存在証明」なんかは冒険物の”お約束”なのかもしれない。「名探偵」は”お約束”で流せるのに、これが流せないのは、冒険物に対する琴線が私に無いのでしょう。
採点は、サバイバルと対決シーンでプラス・マイナス・ゼロということで。
稲見一良のハードボイルド・タッチの方は好きなので、いままでの稲見一良作では、「セントメリーのリボン」の表題作がもっとも好み。

No.1 9点 Tetchy
(2007/10/14 21:50登録)
この作者の数少ない長編の1つ。
酒場に集った男たちが繰り広げる狩猟ゲームを扱ってます。手裏剣の名人、射撃の名手、怪力を誇る元レスラーたちが賞金を賭けて殺し合いを行うというブルース・リーの映画を髣髴させるような内容です。
もはや絶版で手に入らない希少な作品なのが、残念です。

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