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ミステリの祭典

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蠅男
帆村荘六シリーズ

作家 海野十三
出版日1948年01月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 ボナンザ
(2018/03/18 19:44登録)
海野流空想怪奇小説。トリックがどうとかではなく、文体とかからしてちょっと・・・。
ところで昭和50年代に夢見すぎじゃないですかね・・・。

No.1 5点 kanamori
(2014/12/24 22:38登録)
富豪・玉屋総一郎宅に”蠅男”と名乗る人物から殺人予告状が届く。大阪府警の厳重な警備を嘲笑うかのごとく、富豪は完全な密室のなかで天井から吊るされた死体で発見される。たまたま大阪に来ていた名探偵・帆村荘六は、連続する不可能犯罪トリックと怪人の正体に迫るが---------。

名探偵・帆村荘六シリーズを代表する長編。
乱歩の通俗スリラーを思わせる典型的な”怪人対名探偵”という図式になっていて、猟奇的でレトロな探偵小説です。しかしながら、海野十三の作風を知らずに読み進めると、後半の展開に唖然となること必至の怪作です。
これはまさに奇想を超越した大バカミス。真面目に密室トリックを解明しようとしてきた読者にとっては”壁本”間違いなしですが、個人的には、戦前のレトロな探偵小説の味わいはちょっと捨てがたいものがあります。大阪が舞台ということで関西弁が溢れていて、富豪の令嬢までが「はあ、そうでっか」を連発するのには苦笑してしまいますが。

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