home

ミステリの祭典

login
相互確証破壊

作家 石持浅海
出版日2014年07月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 3点 蟷螂の斧
(2016/03/20 07:39登録)
ロアルド・ダール氏の「来訪者」はオブラートにくるんだ艶笑譚で思わずニヤニヤ。本作はセックスシーンがストレートで18歳未満禁ですね。ミステリー作家が描くとこうなってしまうのかというほどワンパターンです(大笑)。ミステリー<エロ描写であり、評価はできません。官能ミステリーを書いてほしいと○○○讀物の編集部から依頼されたみたいです。作家もつらいよということでしょうか。

No.1 6点 まさむね
(2015/03/22 21:33登録)
 「BOOK」データベースの紹介文から引用してみます。「前戯からはじまる伏線、絶頂でひらめく名推理。エロスとロジックが火花を散らす六編。」
 これは?と思わせますよね。確かに、これまでにない新たな機軸を提示したと言えますし、この点は評価いたします。これまでの石持氏の作風からは、一見意外な感じも受けましたが、実はフィットしているような気もします。個人的ベストは、ある意味で日常の謎(?)系統の「男の子みたいに」か。
 一方、多投している性描写がちょっとしつこい感じもしますし、ミステリとしてすべて巧く融合しているかと問われれば、微妙な作品もあります。この作者にありがちな面ではあるのですが、心情的に動機が理解しがたい短編も。評価は結構分かれるかもしれませんね。

2レコード表示中です 書評