home

ミステリの祭典

login
セブン

作家 乾くるみ
出版日2014年06月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 ニックネーム
(2015/12/20 20:37登録)
木曜日の女がエロくて面白かった。

No.2 6点 E-BANKER
(2015/08/02 21:59登録)
2014年発表の短篇集。
ロジカルな企みに満ち、トリッキーな作品世界に浸れる七つの物語。
「林真紅郎の五つの謎」「六つの手掛かり」に続作品集がく「セブン」・・・さすがに策士!

①「ラッキーセブン」=作者得意の特殊設定プロット。ゲームのルールがなかなか飲み込めずに苦労する読者も多いのではないか。まぁでも、ここまでロジカルな心理戦というのも面白いプロットだとは思う。女性の演技って分からないからね・・・
②「小諸-新鶴343キロの殺意」=西村京太郎か津村秀介のトラベルミステリーを思わせるタイトルだが、全然別種のミステリー。「七人の被害者」が何に見立てられているのかが謎のキーとなるのだが、アナグラムもここまで考えられているとは・・・恐れ入ります!
③「TLP49」=一種のタイムトラベルをプロットとする一編。作者でタイムトラベルというと「リピート」や「スリープ」がすぐに思い浮かぶけど、それよりも何だか複雑。こういう能力があるなら、確かに自分でも○○に利用するよなぁー
④「一男去って・・・」=ショート・ショートのような作品。最初はいいけど、すぐに無理が出てくるだろ! 外見的に!
⑤「殺人テレパス七対子(チートイツ)」=“七対子”とはもちろん麻雀の役のことだが(って麻雀は全然分からないのだが・・・)、テーマは逃げられない部屋から殺人犯が脱出するという密室トリック。映像に関する小道具がトリックに絡んでくるんだけど、関係者の証言があればすぐにバレそうな気がするんだけど・・・
⑥「木曜の女」=一週間の曜日ごとにセックスフレンドを持つ主人公。それぞれが違う性格を持つ女性なのだが、日曜だけは妻との生活を楽しむ・・・って男の理想像かもね。個人的にも「木曜日の女」が一番の好み。
⑦「ユニーク・ゲーム」=これも①の同種。特殊設定の特殊なゲームがテーマ。今度は二つのチームに分かれての心理戦が描かれる。精緻な検討の結果、何とか最善策が導かれたその刹那、一人の浅はかな考えで企みは砕かれてしまうのだが・・・。よくまあこんなこと考えるよなぁー

以上7編。
非常にゲーム性の強い七つの物語。
娯楽性もここまで追求すると潔いような気もするし、あまりにもパズル性が強すぎてリアリティが薄すぎるような気もする。
でもこれも作者らしいのかも。
こんなプロット考えるのは楽しいのか、それとも苦しいのか?
作者に是非聞いてみたい。
(個人的ベストは①or⑦になるかな。)

No.1 5点 まさむね
(2015/07/18 10:27登録)
 「林真紅郎と五つの謎(探偵役:林真紅郎)」、「六つの手掛り(探偵役:林茶父)」があって、このタイトル。またまた林兄弟が登場かと思いきや、林兄弟とは何ら関係のない独立した短編(一部掌編)集でした。
 とはいえ、収録されている7つの短編&掌編は、何らかの形で「7」に関係するもので、その点に関する一定の拘りは感じるのですが、なんと申しますか、ちょっと唯我独尊的な面も否めません。数学学科卒らしい「ラッキーセブン」などは悪くはないのですが、あまりにも作られたゲーム性が鼻について、イマイチ琴線に触れなかった。ハズレだったかな…と読み進めた中での最終話「ユニーク・ゲーム」のロジックはそれなりに楽しめたので(オチ自体は判りやすかったけれども)、ギリギリこの点数ということで。

3レコード表示中です 書評