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ミステリの祭典

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トム・ゴードンに恋した少女

作家 スティーヴン・キング
出版日2002年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 ∠渉
(2014/04/21 20:13登録)
少女が森で迷子になる話です。
ひたすら迷子になる話なんですが、少女の成長記として読めたり、スリラーな感じもするし、家族の愛情とはなんぞやって読み方もできるし、ファンタスティックな匂いもします。森で迷子になっただけなんですが、深い緑地に囲まれる様は人間の不安の心理とうまく重なるし、不安と恐怖を超えて極限状態に陥る心理描写も巧く、強く生きようとする少女の姿には唸らせられました。
物語のひっぱり具合は、流石キングといったところ。もはや名人芸。

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