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ミステリの祭典

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宇宙消失

作家 グレッグ・イーガン
出版日1999年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2022/08/25 13:28登録)
 結末できちんと着地したようには思えないなぁ。まとめ方に困って卓袱台返し? そもそも物語と〈バブル〉の関わりのバランスが悪い。中盤へ読み進む頃にはそんな設定すっかり忘れていた。後半暴れるかと予想していた《子ら》も、いつの間にか居場所が無くなってたし。
 中軸となる、語り手とその周辺の日常(と言うには剣呑な状況)が量子論的にエスカレートして行く様はスリリングなのに。中はしっとり、外は黒焦げ、って感じ。

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