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ミステリの祭典

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エッシャー宇宙の殺人
旧題『カストロバルバ――エッシャー宇宙の探偵局』

作家 荒巻義雄
出版日1983年12月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2021/05/12 12:02登録)
 “幻想の都市/夢探偵”がキーワード、さまざまな齟齬が寧ろ作品の核を成している逆説的ミステリ。いつかこの本を夢の中に持ち込んで読み返したい。夢の論理ならスッキリ筋が通って楽しめるだろう。視覚的イメージをもっと鮮やかに読み取れると良かった。私も蜥蜴タクシーで階段を登ってみたい。

No.1 5点 蟷螂の斧
(2014/01/29 18:57登録)
裏表紙より『物見の塔、無窮の滝、版画画廊、球形住宅…天才画家エッシャーの描き出した超建築の街カストロバルバの不可解な連続殺人、幻想の都市を訪れた夢探偵万治陀羅男はこの白日夢的世界に事件の謎を追うが。』モチーフの原画が挿入されていれば、もっと楽しめたかも。著作権の問題で無理であったのか?。現在ではネットで調べられるので、確認できますが・・・。ミステリー部分は、やや反則的なところや、古典のネタバレなどがあります。エッシャーの作り出した世界(夢の集合体ということらしい)での殺人事件ですが、事件そのものや解決篇は、荒唐無稽なところはありません。不思議な世界を楽しむ作品だと思います。

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