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ミステリの祭典

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ヘッドハンターズ

作家 ジョー・ネスボ
出版日2013年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 YMY
(2020/05/06 19:06登録)
北欧発の痛快なクライムノベル。やり手のヘッドハンター、ロジャーは妻が経営する画廊の赤字を埋め合わせするため、絵画の窃盗を副業にしていた。
そんな時、顧客企業の重役候補にうってつけの男が現れ、しかも幻の名画を持っていることも分かった。一石二鳥の幸運に有頂天のロジャーだったが、甘くはなかった。
アクション、知恵比べ、どんでん返しなどお楽しみが詰まっている。

No.1 7点 kanamori
(2014/02/24 21:16登録)
やり手のヘッドハンターとして人材紹介会社に勤めるロジャーは、美しい妻の画廊経営などで多額の赤字を抱えていたため、裏で絵画の窃盗という副業に手を染めていた。そこに現れたのが、完ぺきな転職条件を備えたエリート男で、しかも彼はルーベンスの幻の名画を所持しているという-------。

オスロ警察のハリー・ホーレ警部シリーズで知られるノルウェーの人気作家、ジョー・ネスボの(現在のところ)唯一の単発作品。
名画を巡るクライム・ノヴェル風の序盤から、エリート男の正体が明らかになってからは、予想外の展開が怒涛のごとく続く「巻き込まれ型のサスペンス」になっている。主人公が最初は自信家のイヤな男として描かれているので、感情移入は難しく、逆にロジャーが”ドツボにはまる”場面は、ブラック・ユーモアさえ漂っている。
窮地を脱するためのロジャーの数々のアイデアが面白いし、最後にはディーヴァーもどきのどんでん返しまで仕掛けられていたのには驚いた。ただ、確かにその部分を読み直してみても虚偽の記述はないように思えるものの、ちょっとあざとい感じを受けます。

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