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ミステリの祭典

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鳥少年

作家 皆川博子
出版日1999年10月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 3点 ボナンザ
(2023/04/09 17:42登録)
幻想的というよりは単に読みにくいだけな気もする。

No.1 6点
(2017/12/31 00:00登録)
表題作等13編の短編を収録。初出一覧によるとほとんどは70年台後半から80年台にかけて様々な雑誌に発表されたものですが、ショート・ショート『ゆびきり』だけは本短編集編集出版の1999年に書かれたものです。
大部分はミステリと言うより奇妙な味に分類できそうなもので、昔ながらの芝居に題材をとったものに代表されるように、古風な味わいがあります。科学技術系の物等にちょっと変更を加えれば戦前の「変格派」作品だと言われても信じてしまいそうになるぐらいで、異様な雰囲気は気に入りました。また、オチをはっきりと書かず、読者に推測させるだけに留める、あるいはその推測さえ不確定なものが多いのも本短編集の特長です。特に『滝姫』は冒頭部分と結末とがどうつながっているのか理解できません。また表題作のなんとも奇妙なラストは、小説テーマとしてわからなくはないのですが、この展開の最後で?という気はします。

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