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ミステリの祭典

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暗殺者の鎮魂
暗殺者“グレイマン”(コートランド・ジェントリー)

作家 マーク・グリーニー
出版日2013年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 小原庄助
(2017/06/28 09:58登録)
逃亡中のグレイマンは偶然、昔の恩人の死を知り、墓参りに向かう。
だが、そこで恩人の子供を宿す夫人を含む家族を救うため、麻薬カルテルと戦うことに。
今回のグレイマンは組織のためではなく、個人的な恩義のために奮闘する。
前2作よりグレイマンの人間的な面が強調されているが、超人ぶりは相変わらず。
絶体絶命の状況を卓越した能力で次々と切り抜けていく姿は痛快そのもの。
その策略が荒唐無稽ではなく論理的なのも、このシリーズの魅力でしょう。

No.1 7点 kanamori
(2013/12/13 18:43登録)
CIAやロシア・マフィアの刺客の追及によって、アマゾンの奥地からメキシコへ逃れたグレイマンは、かつての命の恩人が麻薬組織に殺されたことを知る。さらにその遺族までも狙われる事態にいたり、カルテルとの壮絶な戦いに巻き込まれることに------。

書評家・北上次郎氏激賞の、暗殺者「グレイマン」こと元CIA工作員コート・ジェントリーを主人公とするシリーズの3作目。
今回の最大の敵は、メキシコで絶対的な勢力を誇る麻薬カルテル。もう冒頭からスリリングな活劇シーンの連続で、600ページに何度も見せ場が登場する。特に中盤の隠れ家からの脱出シーンはシリーズ最大の過激さを見せてくれる、いま最も熱い冒険活劇小説と言っていいだろう。
ただ、、終盤のグレイマンの窮地に登場するある人物の行動はちょっと納得がいかず、ややご都合主義的な側面が目立つのが気になる。そういったところがこのシリーズに共通する弱点かなと思う。

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