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ミステリの祭典

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ボストン・シャドウ

作家 ウィリアム・ランデイ
出版日2007年08月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 5点 YMY
(2020/09/21 19:31登録)
一九六〇年代のボストンを舞台にして、長男警官、次男検察官、三男空き巣犯という個性的な三兄弟を主人公に据えている。
実際にあった絞殺魔事件を軸にしているが、読みどころは三兄弟の生き方とその微妙な関係。警察の腐敗に染まりマフィアと関係を深める長男。絞殺魔事件を担当させられる次男の苦悩。恋人を殺された三男の絶望。さらに警官だった父親が殉職して残された母親と、父の同僚の交際。それに反感を抱く息子たち。愛憎こもごもの複雑な感情が、重層的に描かれ読み応えがある。

No.1 2点 あびびび
(2013/10/13 01:45登録)
作者は生粋のボストンっ子であるらしい。デビュー作の「ボストン、沈黙の街」は、英国作家推理協会最優秀新人賞に輝いた。ボストンと言えばロバート・B・パーカーの探偵・スペンサーシリーズだが、まったく作風が違う。

混乱の1950年代の物語で、三兄弟が主人公。長男が刑事、次男が検察官、そして三男は腕利きの泥棒である。これにイタリアン・マフィアが絡んで、新生・ボストンの内情を浮き彫りにする。

連続絞殺魔も絡んで読みごたえはあるが、スピード感がなく、退屈なページも多かった。

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