home

ミステリの祭典

login
鏡の城の美女
ミリア&ユリシリーズ

作家 石崎幸二
出版日2013年11月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 3点 makomako
(2013/12/30 13:00登録)
 これはぜんぜん良くなかったです。
 たった一つのトリックを思いついたのでそれをうすーく延ばして長編風に仕上げたとしか思えない。そのトリックもほとんどのトリックを見破れないわたしでも簡単に分かってしまうようなちゃちなもので、それ以外はばかな娘たちとやたらセクハラだと決め付けられて女に殴られるという自虐的な作者の会話を延々と語られるのです。さらに3人の娘のうちミリアとユリの書き分けができていないので発言かはっきりしない。ひょっとして何作目かのシリーズ物なのでずっと読んできた人にはわかるのかも(こんなものずっと読むかなあ)。
 短編化してくだらない会話をなくしたらまだ読めたかもしれない。
 
 

No.1 5点 kanamori
(2013/12/18 18:28登録)
南紀白浜沖の島に建つ大手美容グループ所有の風変わりな城館。そのなかの、七枚の堅牢な扉で守られた奥の部屋で女社長の長女が焼死体で見つかった------。

会社員・石崎とミステリ研の女子高生3人組がボケとツッコミをかましながら、孤島での殺人事件を謎解くといった、毎度同じような設定のシリーズもいつの間にやら今作で10作目。
今回は”頭の体操”のとんちクイズのような密室トリックだったが、珍しく真相が途中で分かってしまった。そのトリックが分かると大凡の事件の構図が簡単に導き出されるのが難点だけども、それ以外のいくつかの伏線がなかなか巧妙で楽しめる。

2レコード表示中です 書評