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ミステリの祭典

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十四年目の復讐
和南城夫妻&鮨屋・山内鬼一とその母・タツ

作家 中町信
出版日1997年08月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 測量ボ-イ
(2024/11/23 09:07登録)
いくつかの殺人があり、それぞれに謎が提示。
最後の解決で種明かしがあります。
一発驚愕トリックまではなく、どれも小粒、
あとだいぶ強引?
けどまあこれで及第点かと。
犯人の意外性もそこまでではなかったです。
たしかに長い作品ですか、一度で全てを理解
しない(できない?)下名にとっては二度説明
してもらえて却って良かったかも。

採点6.7点というところでしょうが、中町作品
だと期待のハ-ドルが上がってしまうので今
回は辛めで。

No.1 5点 kanamori
(2018/03/17 17:30登録)
作者後期のレギュラーな探偵役である和南城夫妻と、「浅草殺人案内」の寿司屋の鬼ちゃん親子という、二組の探偵役が共演する豪華?版で、本作は講談社ノベルスで450ページを超える大作です。

複数の密室殺人と、ダイイングメッセージのダブルミーニングによるミスディレクションなどを織り交ぜつつ、バッタバッタと事件関係者が殺されていく例によって中町ミステリのテンプレートどおりの作品に仕上がっています。
ただ、二組の探偵役が別々に調査活動を行い、コンビの会話で事件の整理をしたり、推理を開陳するパートは、情報内容が重複しており、読者は二度同じ情報を読まされている感があります。二組の探偵役を登場させた設定を上手く活かせきれておらず、そのあたりはやはり冗長に感じられました。

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