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ミステリの祭典

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六花の勇者 4

作家 山形石雄
出版日2013年07月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 メルカトル
(2020/10/12 22:28登録)
「七人目」の脅威がいまだ残る六花の勇者たちは、ドズーの話から、テグネウの策略の一端を知る。「黒の徒花」とよばれる聖具が、「七人目」に関する重大な手掛かりであるというのだ。アドレットはその聖具が造られた神殿へ向かい、正体を暴くことを決める。一方、テグネウは六花の勇者を阻止するため、人間を兵器に作り替えた『屍兵』を動員する。『屍兵』の中にはアドレットの故郷の人間も含まれていることを知ったロロニアが『屍兵』を救う方法はないか、と言い出し…!?伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第4幕!
『BOOK』データベースより。

約7年ぶりに本シリーズを再発進しました。このブランクがどう響いてくるのか不安はありましたが、徐々に記憶を辿りながら何とか違和感なく読むことが出来ました。やはり面白い。全編屍兵とのバトルに終始します。その中にもドラマ性がありつつ、ロロニア目線で描かれています。ロロニアの特性を生かし、アドレットの過去を探りながら、ある人物との友情を戦闘と並行して語られるという、それなりにドラマティックな展開となっています。

そして重要案件である「黒の徒花」と「七人目」の情報を物語の最後でアルドレットが知ることになり、次巻に興味を繋ぐ巧妙な結末を迎えるという、心憎い演出で締めくくられます。
このキャラはこんな感じだったのかと、思い出し手探りながらも楽しい読書の時間ではありました。7年経てもある程度憶えていたという事は、まあかなり印象深いシリーズだったのかなと思います。

No.1 5点 kanamori
(2013/08/29 22:43登録)
”剣と魔法”の異世界を舞台にしたライトノベル風の冒険ファンタジー第4弾。

今回は、勇者たちの中に紛れ込んだ「7人目」の正体につながる凶魔テグネウの切り札”黒の徒花”を巡る謀略&活劇が中心のストーリーとなっているが、本筋の物語は2作目以降いっこうに進展しないで、延々と”人狼ゲーム”ネタを続けているので、さすがにちょっと飽きてきた。
1作目のようなミステリ趣向や2作目のコンゲーム的な面白さも今回は減退していて、普通の冒険ファンタジーになっている。
思わせぶりなラストシーンで次作に興味をつなげてはいるが、さて------。

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