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ミステリの祭典

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人外境ロマンス
改題『つめたい転校生』

作家 北山猛邦
出版日2013年06月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 まさむね
(2025/01/08 22:39登録)
 「つめたい転校生」と改題された文庫版で読了。
 「物理の北山」とも称される作者ですが、その真の良さはファンタジー的要素を含んだ作品にこそ表れると個人的には思っています。本短編集は、まさに作者の特長を示す内容と言えるのですが、各短編の根幹を成す部分が同じであるだけに(まぁ、そうした短編集なのだから仕方ない部分はあるのだが)、ちょっと割を食っている面はあるかも。
 収録作の中では「いとしいくねくね」が抜けている印象。収録作の4番目で、中だるみ感も多少抱きつつ読み進めたうえでのラストが結構衝撃。いやはや、よく考えればそういうことなんだよね、ダラダラ読んじゃダメなんだよね。でも、楽しめたということは、お得な読者だよね…ということで印象に残りそうです。

No.1 5点 虫暮部
(2014/04/07 12:46登録)
ミステリというよりはファンタジー寄りの短編集。秀逸なもの幾つかと、まあまあなもの幾つか収録。
 タイトルになっている『人外境ロマンス』=ひとならぬ者との出逢い、というコンセプトは両刃の剣である。アンソロジーとしてなにがしかの雰囲気を醸し出している反面、登場人物誰かが実はモノノケ、というのがお約束になってしまうので予想し易く、意外性を感じづらいところがあるのだ。但し、その点を配慮したのかどうか判らないが、収録順はなかなか考えられていると思う。

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