home

ミステリの祭典

login
ドラゴンフライ
鏑木特捜班シリーズ

作家 河合莞爾
出版日2013年07月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2014/07/17 14:21登録)
色々工夫しているのは判るが、どうも不自然な感じが拭えない。事件の全体像も、その露見の仕方も。警察の捜査体制にしてもえらく自由にそして偏って動いているなと。
 ただし、自分が幾つものレッド・へリングにひっかかって振り回されたことは申告しておきます。

 それはともかく、時の流れを実感したな~。自分の場合、“時効が成立した殺人”といえば、戦後の混乱期とか高度成長期とかに発生した事件、という印象だが、本作では(というか現実では)'90年代初頭、携帯電話も普及し始めた頃の事件がもう時効。ポケベルについてもいちいち説明が必要なんだね……。

No.1 6点 kanamori
(2013/12/26 20:11登録)
二子玉川の河川敷で臓器を抜き取られた焼死体が発見された。警視庁の鏑木率いる特別捜査班4人の捜査は、ダムに沈む運命にある群馬県の飛龍村で20年前に起きた夫婦殺害事件が今回の事件に関係することに気付く------。

”踊る大捜査線”風のライトな警察小説と、島田荘司(今は小島正樹?)ばりの奇想が連打される本格ミステリを融合させたシリーズの2作目。
テンポのいい語り口で非常にリーダビリティが高いのがまず良です。群馬の山奥で道に迷った男が見たのが東京にあるはずの我が家、というプロローグの不可思議現象をはじめ、巨大トンボや、死者からの電話など、今回もいくつかの魅力的な謎の提示で読者を引き込みます。ただ、電話の件はメイントリックを気付かせてしまう諸刃の剣かもしれませんが。
飛龍村で育った幼なじみ男女3人それぞれの20年後の運命など人間ドラマとしてもよく出来ていると思います。

2レコード表示中です 書評