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ミステリの祭典

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暗殺者の正義
暗殺者“グレイマン”(コートランド・ジェントリー)

作家 マーク・グリーニー
出版日2013年04月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 猫サーカス
(2019/05/15 19:00登録)
暗殺者ジェントリーは、ロシア・マフィアからスーダン大統領の暗殺を依頼された。しかしCIA時代の上官から、それを裏切る提案をされる。しかも成功したら、二度と命を狙うことはないとの約束で。もはや絶体絶命と思われる窮地から、意表を突く知略で脱出するジェントリーの姿は痛快そのもの。ただの殺人マシンではなく、「正当とされる殺し」にこだわる一人の人間として描いているのも魅力的。一気読み保証付きのアクション満載の冒険小説。

No.1 7点 kanamori
(2013/06/30 20:57登録)
「グレイマン」の異名をもつ元CIA工作員で凄腕の暗殺者、コートランド・ジェントリーを主人公とした冒険活劇シリーズの第2弾。
今回は、アフリカ大陸スーダンを舞台に独裁者の大統領の拉致をミッションとした、いわゆる”敵地潜入”もの。

計画に思わぬ齟齬が生じて、というのがこの種のパターンですが、それによる前半部の横道に逸脱するパートが書き込みすぎで全体の構成から遊離していると感じなくもない。
それでも、評判どおり、中盤を過ぎてからの延々と続く銃撃戦&活劇シーンの連続は迫力満点で圧巻のひとこと。
政治情勢の変化によって、ロシアマフィアとCIAの元上司の思惑の狭間に立ちながらも、ジェントリーが暗殺者なりの正義を貫くところにこの冒険小説の本質が見えた。
今回の登場人物の配置には次作への布石のような側面があるので、今後の展開に期待したい。

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