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ミステリの祭典

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メッキした百合
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1958年02月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 6点 弾十六
(2020/01/20 01:54登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第51話。1956年11月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
恐喝と美女、犯罪が起きた後でメイスン登場、第5章からです。
「ごゆっくりモテル」はStaylonger Motelの翻訳。刑事連は友好的なトラッグ(ただし「ペリー」とは呼ばない)と強引なホルコム。大陪審経由なので検察側のネタ不明状態で陪審裁判に臨むメイスン、更にバーガーは手の内を隠すため、冒頭弁論を棄権(先例の無い行為、と自ら言う) 被告に無能扱いされるメイスンですが、鮮やかな逆転劇を演出し事件を解決します。(性懲りもなく騙されちゃうのがバーガーです) 「犯罪に乾杯」が出てきますが、メイスンのセリフではありません。
銃は被告が5年ほど前に買った0.38口径のコルト六連発廻転拳銃、青っぽい鋼鉄製、シリアル740818が登場。シリアルからOfficial Police 1948年製かOfficer's Model Special 1950年製が該当。(よく似たシリアル704818のコルト製38口径リボルバーが登場するのは「怒った会葬者」、メイスンものには拳銃のシリアルの使い回しが結構あります)
(2017年5月3日記載)

No.1 4点 nukkam
(2014/10/13 21:59登録)
(ネタバレなしです) 1956年発表のペリー・メイスンシリーズ第51作です。どうも本書のメイスンは法廷で精彩を欠いているように感じられます。いつもなら自分の流儀を押し通すはずなのに今回は被告人からああしろこうしろと注文つけられているし、反対尋問では検察から「異議あり」を次々に決められています。まあ後者に関してはメイスンも検察の尋問に対して「異議あり」を返していますけど。最後はちゃんとどんでん返しが鮮やかに決まるのですが、メイスンの推理説明が一見論理的でいるようでいてその決め手が「人の性格を正しく判断すること」というのでは説得力のある論理とは思えませんでした。

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