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ミステリの祭典

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重婚した夫
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1962年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2020/02/01 18:11登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第65話。1961年8月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
Saturday Evening Post連載(1961-7-15〜8-26)ポスト誌集中連載時代(10年間に14作)の13作目。デラの出す科学クイズに全く興味の無いメイスン。電話ではよそよそしい態度のトラッグですが、顔をあわせるとペリーと呼んで親しさを強調、ジムという刑事を連れています。登場人物が読んでいた雑誌中にポスト誌が出てくるのは楽屋落ち。ハイヒールで蹴られるメイスン。予審はバーガーが最初から張り切りますが、メイスンに逆転され、最後には珍しく正義のために素直になります。解決は鮮やかですが、全体的に冗長な感じです。
銃はスミス・アンド・ウエッスン製38口径リヴォルヴァー、銃身2インチが登場。シリアルC232721は、Kフレームfixed sight1948-1952年製、該当銃はミリタリー&ポリスですね。
(2017年5月13日)

No.1 5点 nukkam
(2019/04/11 20:46登録)
(ネタバレなしです) 1961年発表のペリー・メイスンシリーズ第65作の本格派推理小説です。タイトル通り重婚した夫が登場して殺されるのですが2人の妻の登場場面があまりにも少なく、いくら家族ドラマを深く掘り下げる作風でないにしてもこれでは盛り上がりに欠けますね。子供もいるのですがこちらは登場人物リストにさえ載りません。13章に至っても依頼人がなぜ不利なのかがメイスンにもわかっていないなど謎の魅力も足りません。そのためどんでん返しのインパクトも弱く、このシリーズとしては淡々と進み淡々と終わってしまったような印象です(というか印象に残りにくい作品です)。

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