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ミステリの祭典

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脅迫された継娘
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1963年01月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 弾十六
(2020/06/27 21:21登録)
ペリーファン評価★★☆☆☆
ペリー メイスン第70話。1963年6月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
ここから私見メイスン第五シーズン(最終作まで)。「ガードナー、老いたり…」という感じ。スピード感に欠け、切れ味が悪い。ファン以外にはお薦め出来ない作品群です。
過去の過ちと湖上の活劇。濃い霧が全てを隠します。法廷シーンは予審。地元新聞の記者を煽って真相にたどり着きます。全体的に芯が欠けたぐんにゃりした印象。担当区外なのでバーガーもトラッグも出てきません。
銃は38口径6連発リヴォルヴァー、スミス・アンド・ウエッソン製、シリアル133347(翻訳では最初「携帯許可番号」あとの方では「銃器ナンバー」とあります。原文を見たら最初の方はシンプルにa Smith and Wesson .38-calibre revolver, No. 133347で「携帯許可」に該当する単語はありません) このシリアルは「歌うスカート」に続き2回目の登場です。頭文字無しの数字だけのシリアルは1942年以前、この番号なら.38 Special Military & Police M1905 1st or 2nd changeで1908-1909年製くらいか。
(2017年5月20日記載)

No.1 5点 nukkam
(2017/08/20 01:57登録)
(ネタバレなしです) 1963年発表のペリイ・メイスンシリーズ第70作です。脅迫事件に巻き込まれた夫、妻、そして継娘がある時は協力、ある時は(メイスンのアドバイスも無視して)独自に行動します。一方でメイスンが1人ではないとにらんだ脅迫者側もメイスンの策略で足並みが乱れながらも反撃し、先の読めないプロットに読者ははらはらします。これまでのシリーズ作品でも脅迫者との対決場面はありますが、今回は詐術師王と呼ばれる男と法廷で正面激突です。犯人当てとしての推理はそれほど緻密なものではありませんが、告発を立証する証拠についてはきっちり用意してあったところはさすがです。

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