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ミステリの祭典

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美しい乞食
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1982年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2022/09/10 10:05登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第76話。1965年6月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
手紙、小切手、冷たい親戚。物語の前半で財産管財人の審理があります。メイスンは相手方のミスに乗じ感謝されます。ドレイクの食事を気づかうメイスン。デラがペリーと呼ぶのはシリーズ初? メイスンはドレイクと協力して依頼人を荒っぽく扱います。75歳は男ざかり、かなり頭はボケてくるが、とのセリフは作者の願望含みですね。予審ではバーガーが最後に乗り出し、メイスンが罠を仕掛け、誠実なトラッグが真犯人を逮捕して幕。
あとがきは「S」(常盤 新平)によるガードナー追悼。本書は古畑種基博士に捧げられ、裏表紙にガードナー夫妻と古畑博士の写真、古畑博士によるガードナー追悼文も掲載されています。
(2017年5月21日)

No.1 5点 nukkam
(2016/08/02 05:39登録)
(ネタバレなしです) 1965年発表のペリイ・メイスンシリーズ第76作の本書は不幸な女性(ダフネ)を助けるメイスンという典型的な騎士道物語の出だしに加えて、途中までは「ころがるダイス」(1939年)を丸ごとぱくったみたいな展開となります。ダフネを単なる「虐げられしヒロイン」にしないところがひねりになっています。推理というより自滅誘導型で犯人を特定していて謎解き的にも物足りませんがテンポよく読ませるストーリーテリングには衰えを感じさせないし、シリーズファンにとっては目新しいものがなくてもいいのかもしれません。こういうのを偉大なるマンネリというのでしょうか?

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